歩く。
一日に20~30分ウォーキングをするといいらしい。過去に言われていたみたいな1万歩よりははるかにハードルが低い。半分以下になる。
それでも、歩かない人は多いんだろうなと思う。
移動が全部車で、みたいなド田舎だと難しいのは分かる。親の実家だと、一時間歩きに行っていると帰った時点で私がどこを歩いていたか祖母たちにコースを把握される。あんな山奥で自転車どころかバイクでもアップダウンとぐねぐねでしんどそうな場所は仕方がない。
今住んでいる町は都会から比べたらしょぼいが、そんな事故りそうなアップダウンやつつら折りの道はない。そこまで人間関係もねちっこくない(はず)。
歩くといいことがある。
まず運動になる。足が丈夫になる。動けなくなってからの人体の弱るスピードはバカにならない。去年かおととしか忘れたけど、ツイッターで足が棒みたいな人を見た。身長が160あって体重が40キロみたいなツイートを見て、若いうちはいいけど30、40過ぎたらあっという間に太るわよ、と近所のおせっかいババアみたいな感想を抱いてしまった。
実際そこに着いていたリプライは健康を心配する内容ばかりで、太るとかいうよりもサルコペニアになって動けなくなるぞというほぼ脅迫というか危機感を抱いた人もいた。要は筋肉が落ちすぎて動けなくなる。
次は、頭をすっきりする時間が取れる。考えずにぼーっとする時間をとるのが難しい現代人にはうってつけだと思う。ぼーっとするのが難しいならウィンドウショッピングであれこれ想像や妄想するのもいいと思うし、ある程度歩いたところで喫茶店に入ってがっつり考えるのもいいと思う。そうやって、考えたり考えなかったりして頭の中のもやもやを減らせる。気分転換にもいい。
そして変化を楽しめる。畑や花壇の様子や、感じる風から季節の移り変わりを楽しめる。晴れている時と曇っている時では同じものでも見え方が違うし、人の行動パターンも変わる。
偉そうに書いているが私は今、長くて30分ほどのウォーキングをしているのと片道10分程度の通勤だけしか歩いてない。一時間とか長い時はウィンドウショッピングをはさむので立ち止まったりするし。
歩くだけなら、お金もかからないし道具も要らない。適当にはじめて適当にやめて適当に再開すればいいと思う。