ひとみは道をつなぎたい

まったり生きるために調べた&行動したりしなかったりする記録

先週録画した『疾風ロンド』の感想

 今日は先週録画した映画を見ました。


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 リンクは予告編の動画です。ここでは見れないのでリンク先(YouTube東映のチャンネル)で見てください。

 

 

 この『疾風ロンド』という映画、あらすじはめちゃ簡単に言うと「研究所から盗まれたやばいものを、スキーへたくそな研究員がスキー場に探しに行く」というものです。

 

 盗まれたのは秘密裏に研究していた炭疽菌で、盗んだ犯人は研究所に対して3億円を要求します。警察に言えばむしろ自分たちがしょっぴかれるかもしれないし、保身しか考えないクソ所長は、秘密裏に回収することしか考えてない。

 

その所長の無茶ぶりで、隠し場所であるスキー場へ主人公の研究員(主演の阿部寛さん)が回収に行かされるわけです。そこにどんでん返しやかかわった人の思惑が絡まって、展開がどんどん進んでいきます。

 たぶんこれ純粋なサスペンスじゃなくてコメディだなっていうのは所長の言動や一部のシーンで察せるのですが、そういう笑わせてくるところ以外はハラハラドキドキでした。

 

 主人公と一緒にスキー場へ行った息子くんや、スキー場で出会った人々など、いくつかのストーリーラインがありますが、それが組み合わさっていくところはびっくりします。ちょっとライン多過ぎとは思いますし、偶然に頼りすぎっぽいところ(これどうすんだよ!無理だろ!w)とか、炭疽菌の扱いが雑なシーンが結構あって、違う意味でもドキドキしますw

 

 よかった点は、

・スキー場で主人公を助けてくれるレスキューの人&スノーボードの女性のアクション

(前者の乗り物と後者のスノボで追いかけまくるシーン)がかっこいい

 

・話はシリアスなのに随所で笑えること(この作品を私に教えてくれた人は、阿部寛さんが出るだけで笑えると言っていたので、最初大げさに言ってるんだと思って信用してなかったんですが、確かに笑えるシーンありますね……)

 

・最後、一応オチというか最後のどんでん返しの結果がわかるようになってるとこ

 

・ちょっとした役に、妙に味のある人がいる(ホテルのフロントの人とか)

 

あたりですね。

 

 個人的に微妙だった点は

・シリアスなサスペンスのつもりで見ると所長など一部の人物の言動や描写が浮きまくってキモいw

 

・やっぱり人多すぎというか、込み合いすぎかも。

(メインの炭疽菌の行方以外に、主人公と息子の関係修復、上述のスキー場コンピの恋愛模様、後半に出てくる家族の中の問題、と3つ並行で話が進みます。)

 

炭疽菌の容器の扱いが雑。容器はガラスピンみたいなもので、最初(隠す前や輸送時など)は丈夫そうな専用アタッシュケースみたいなのに収められているのに、途中で、ガラス容器のまま服のポケットに突っ込んでいる人がいたり、(一定以上の温度になると容器が割れるって言ってたのにー) 適当に手近においてるシーンがあっていろんな意味で怖いです。

 

・黒幕が海外に高飛びしようとしているシーンがあるんですが、別に視聴者以外にその人のことがバレているわけではないので普通に出国すれば怪しまれないだろうに、なぜか偽装パスポート使用で捕まるんですよ。正体ばれてるとか、主人公や第三者にマークされてるとかも一切ないし、その炭疽菌の持ち出し以外になにか手を染めている描写もないので謎です。

 

 

 TVの放映時間でさえ2時間以内だし、サクサク進むし、見やすい話だと思います。ストーリーの整合性や描写のめっちゃ細かいところとかが気になる人以外は楽しんでみられるかと思います。長さはたぶん90~100分かなと思います。

 

 機会がある方はぜひ見てみるといいかもしれません。原作の人、ベストセラーとかに縁がない&ジャンル外な私でも知ってるミステリー畑なかたですが、こんなコメディーも書いてる人なんですねえ。