【ネタバレあり】シン・ウルトラマンの緩い感想などなど
5月13日、公開日にシン・ウルトラマン見てきました。
まともな言葉というか文章にならなかったです。
去年のシンエヴァの感想を帰ってすぐテキストにぶわーーっと書き出したんですが、あれ以上の細切れしか出てこなかったんですよ。
#53 シン・エヴァンゲリオンの感想(2021年3月8日当時のtxtそのまま) | そのほか - 朝宮ひ - pixiv
それで、他の人の感想のツイートや動画やブログを三日間(金~日)漁りに漁って、火曜日にふと朝の05時半に散歩に出て1時間以上歩いた帰りにふと、
やっと多少言語化できるわ……
と思ったのです。
前提(予備知識などの有無)
・初ウルトラマンは去年のセブン(BSプレミアムでの放送)で、他に触れているのはトリガーの本放送のみです。
・それ以外は何体かの敵の見た目と名前のみ(いくつかは結局セブンのだったんで、結局初代でわかるのバルタン星人だけかもしれないとか思ってる)。
・ウルトラQをセブンの前に見てましたが何かが怖くて3話ぐらいでやめてしまいました。
・基本3分しか動けないのは知ってる(カラータイマー)
・そもそも我が家は子供のころに戦隊しか特撮見ていない(理由不明)。ちなみにライダーもある程度まとまってみたのは大人になってからのゼロワンと今のリバイスのみです。
・樋口監督については、ナディアの曲の作詞の名義のシンディ~さんだなっていうのと、エヴァのシンジ君の名前の元っていうくらいしか印象がないです。(特に好きでも嫌いでもない)
・庵野作品との出会いはナディア本放送2話~
・ナディア本放送(1990~91年)
→エヴァ本放送(ラスト4話なので96年ですね)
→96・97年の再放送&ビデオレンタルで全話補完
→高校のときにラブ&ポップ特番とカレカノ(98年ぐらい本放送飛び飛び)
→大学の時にレンタルで見る(ただしレンタル屋が即つぶれ&おいてなくてカレカノ全話見れなかった)
→2005年の夏に式日を見る
→弱火になる
→2012年ナディア再放送&金ローの新劇場版序&破で火力追加&Q予告でテンション壊れる(でもQネタバレ考察を読んで某チョーカー爆破シーンの存在を知って数年間見る勇気が出なかったので後に金ローかNHKかなんかの放送で見ました)
→2017年シン・ゴジラを地上波放映で見る
→2021年3月8日シンエヴァを劇場で見て「自分はナディア好きだなあ」と思わされる
→2021年シン・ウルトラマン特報映像の曲に惹かれる
→ポスターの背中に一目ぼれ?する&たまたま目にしたツイートのせいでシン・仮面ライダーのSHOCKERマークが心に刺さる
シン・仮面ライダーのショッカーエンブレムの目玉の部分は首領かなとは思うんだけど、ナディアのネオアトランティスっぽさもあるんだよな… pic.twitter.com/KWthcMEooV
— Yoshiyuki (@BirthHopeMetor) 2022年4月3日
*人のせいにして申し訳ないけどこのツイートの画像で初めてマーク見てどきっとしたのよ。(ちょろい)
感想
全体的には、わくわくの2時間でした。中だるみや、私が映画に慣れてないせいなのかわかりにくかったところもありますが、「どうなっちゃうんだろう?」「これから何が起こるの?」とドキドキしながら楽しめました。
出だしの、ウルトラQのタイトルっぽくシン・ゴジラの表示が出るとこでまずびっくりしました。そのびっくりを引きずったまま、ウルトラQの曲に合わせてテンポよく経緯が流れていくのがいいですね。えっもしかしてこんなサクサク行っちゃうの?と思いっているところで本編が始まります。
シン・ゴジラほどではなく最低限な感じで自衛隊や科特隊(漢字が出にくいのでそのまま行かせてください)の出動の様子やら怪獣(漢字が以下略)の様子やらで始まります。
ウルトラマンが降着して立ち上がるところは、畏怖とか恐怖を感じました。ヒーロー的な感じはほぼない様に思いました。
ここ以外でも、人々が慣れてしまった怪獣たち以外の外星人や特にウルトラマンは、人間とも怪獣とも異質なものとか、怖いものや不気味な存在として描かれているように思いました。
途中にあったネタというかセクハラっぽい巨大化操られシーンは、個人的にはコミカルだなーと思いました。劇場では一角のお客さんが笑い出して、それから周りも遠慮がちに笑ってる感じでした。私も何度か笑っちゃいました。中身は見えないと思ってるしね。
(ラブ&ポップのときにめっちゃ厳しくパンチラしてるカットを削りまくってたっていう話を知ってるので、きっと、同じように厳しくカットしてる=見えてないと思う)
個人的に一番好きなのはメフィラス星人さんです。人間の私より居酒屋を使いこなす、一見ただのきさくなにーちゃんな外星人とかもうこれは楽しすぎるでしょう。しかも上の例のシーンでも気を使ってくれるし。無駄におしゃれ(黒一色)。人間、本能に弱くてごめんなさい、って思いました。
その手前のザラブ星人がなんか詰めが甘いというかめっちゃ上から目線だし、あいつだったら「は?そんなの知らんし。」くらいのスタンスで何も手を打たないでいて人類との溝がごりごり深くなって明らかに失敗する作戦練ってきそうな気さえします。
最後のゼットンの声?音声?あれがこわくてこわくて。そのあとのゾーフィさんがさらに怖い。つまりは最後らへんが全般怖かったです。吸われてぐるぐるしまくってるウルトラマンのとことか、あっこれ絶対出れないヤツ!!怖いッ!!とにかく怖かったです。このご時世でなければ、がんばれー!!って応援したくなりました。
(子供が応援してたというツイートがありましたが、そんな声援聴いたら私は泣いてしまいそうです。)
で、最後におかえりシーンがちょこっとあって、あっさりと終わりになるので、
「あっ、解放された……」というか、ほっとしてるとこにあんな心をえぐる曲調と歌詞の米津玄師さんの主題歌が流れて、エンディング後のおまけとかもなく解放されます。
言葉が出なくなりました。もうね感情が渋滞しちゃったんですよ。しかも終わったの丁度お昼だったんでおなかが空いててそれによって気が抜けるのも重なって、頭がぼーっとする感じで帰りました。
なお、私は樋口監督の作品を見ておらず(ローレライの原作は読んだ)、作品の特徴が分からなくて完全に庵野味しか認識してないので樋口さんの作品としてどうか、という点では全く語れません。
こんな人にオススメ
・好きなものが庵野さんや樋口さんに近い人
・初代のウルトラマンが好きな人
・加点式で映画を見る人
・山本耕史さんのファン(前半がしんどかったらすみません)
・ウルトラマン全然知らないけど予告映像などでなぜか惹かれた人。
・ナディアとエヴァが好きでなおかつ初号機周りとアトランティス周りの設定が好きだったり気になってたりで、なおかつ元ネタ漁りが好きなTHEオタク
・オマージュを知ると元ネタを確認したくなる人
こんな人にはお勧めしない
・減点式で映画見る人
・庵野作品が嫌いな人(たとえ樋口監督が好きでも)
・実相寺アングルや庵野アングルが嫌いな人(途中に超露骨にある)
・ウルトラマンが好きじゃない人
・自衛隊のドンパチがいっぱい見たい人(足りない!!ってなる)
・フェミニスト(本来の意味ではなくツイッターとかに生息する呼びわけが必要なめんどくさい奴らのほうです。むしろ来るな。)
・善意で助けてくれるヒーローが好きな人
まとめ?
個人的には87点です。ネタもあるけど、100点つけるほど手放しで楽しかった!!と言い切れないところと、最後のおかえりシーンがあっさり過ぎたので。
とにかく、リピアさんに恥じない人間で居ようと思える作品です。名前が聞き取れなくて&パンフとか買わずに帰ったのですが、あとで知ってすごくいい名前だなーと感じました。
帰ってから公式アカウントのツイートでデザインワークスの庵野さんの言葉約12000字っていうのを知って茶をふきだしそうになりました。どんだけ「一万二千」が好きなんだ
来年楽しくシン・仮面ライダーが見られたらいいなあ。