うるせえタローマンの余波で何が悪い
何か本を読みたかったので、たまたま見かけた『自分の中に毒を持て<新装版>』を別の日に別の店で探して買ってきました。
一度さらっと目を通してあとは待ち合わせとかの時間つぶしにしようと思ったんですが、超スルメ本でした。間隔開けてでもめっちゃ読み返すと思います。まず読みやすい文体で難しい話でもないのに、1~2行読んだらなんかアウトプットしたくなるという、まさに自分を燃やして燃え尽きるまで少しずつしか読めない感じの本です。
どういうことかというと、ちょっと読んだだけで、過去の自分の思い出や、書かれたトピックと関係ありそうなこともなさそうなことも含めどこかで見聞きした多種多様な人のエピソードが思い起こされるんです。
例えば、
一般の人でもお笑いタレントのようなしゃべり方をする人が結構多い。
それはサービス精神なのかもしれないが、つまりはみんなに悪く思われたくない、自分がかわいい一念なのだ。
という文がある。
それで思い出したのが、ある芸人さんのエピソードでした。誰なのかとかいつ見たのかも何にもわからない。思い出せない。その芸人さんは小学生ぐらいからもう人を笑わせたりすることをしていた、そうせざるを得ないんだと語っていたんですよね。
なぜかって言うと、もともとその芸人さんは今でいう陰キャで、楽しいキャラを演じないと変に目を付けられて虐められるとか無視されるから。
そこまでじゃないけど虐められないためにキャラを演じたり、自分はいじられキャラだからと無理やり自分の心を抑えたり誤魔化したり言いくるめようとしてきた人ってめちゃくちゃたくさんいると思う。だから、すごくはっとした。
そういう、脈略があるような無いようなことがぶわーっと脳内から引きずり出されてくる。